農道らしき道を抜けて、
住宅がちらほら、でも人が住んでいるのかどうなのか、
灯りが見当たらない・・・
ナビにはざっくりとしか入れていなかったのがいけなかった。
なので、今更ながら宿を入力して再度出発。
案の定、農道じゃなくて普通のちゃんとした道で、
宿の看板も登場してきた。ホッ
今回、泊まった宿は強首(こわくび)温泉にある
「
樅峰苑」(しょうほうえん)です。
宿の周りは普通の住宅と畑なので、
よくある温泉街をイメージして行くと、
かなりいろんな意味で衝撃的です。
(前もって、ストリートビューで予習済みだったので
何となく周りの雰囲気は確認出来ていたけど、
実際に行ってみると、やっぱりいろんな意味で衝撃的。)
でも何だろう?この牧歌的な風景にこの立派な宿。
何だかいい感じ・・・
夕飯は地元の食材をふんだんに使った料理。
モズクガニを使った料理では、たっぷりのカニみそや
カニのから揚げなどなど・・・カニ料理いろいろ。
その他、焼きたての鮎の塩焼きに地元の味噌鍋。
山の料理たっぷり。
鯉を骨までじっくり煮た甘煮。
ご飯のお供!
部屋にはTV・トイレはありません。
昔ながらの宿です。
ガラス戸→障子の2重扉?です。
ガラス戸にはもちろん施錠出来ますよ。
今回は「すいせん」の間。
隣の部屋とは壁で仕切られていますが、
多分、以前は襖だけで仕切っていたんでしょうね。
名残の欄間部分にガラスがはめられています。
なので、お隣の気配は感じますよ。
ま、それも味です。
私たちが宿泊した部屋には縁側的なところがあったけど、
今の季節はちょっと涼しい・・・と言うか寒いかな?
でも真横に大きなイチョウの木があったので、
秋ごろに泊まればきっとキレイな紅葉が特等席で
見られると思う。
(写真がピンボケ過ぎる~)
ここのお風呂は鉄分が多めの茶色い温泉。
湯船に浸かるとほんのり鉄の香り。
そしてしょっぱい。
しょっぱいと言うことは、ホカホカがいつまでも続くので、
「温いかな?」と思っていても、
あがって暫くするとヌクヌク。
内湯は24時間入れると言うのもありがたいし、
今回は貸切風呂も入れるプランにしたので、
貸切風呂もじっくり堪能。
部屋数が少ないので、お客さんも殆ど出会わない。
出会うのお食事会場と内湯で一人二人くらい。
写真は貸切風呂の1つ。
翌朝、帰る前に館内の写真をパシャリ。
ここの建物は鹿鳴館風建築らしい。
とにかくゴージャスな造りの階段。
手入れがきちんとしているので、
状態がとても良く、ご覧の通りピカピカ。
廊下もピッカピカ。
左の障子の向こうがお食事会場で、
右側が入り口。
廊下の板は一枚板なんですよっ!
しかも、歩くと何気に「キュッ、キュッ」と
鴬張りのように鳴きます。
2Fの娯楽スペース。
オセロに将棋もありますよ♪
庭には大きな木が。
これは樅(もみ)の木。
宿の名前もこの樅の木がからとったそうです。
普通、庄屋さんや大名屋敷などで大きな樅の木は
1本が定番らしいのだけど、
こちらは3本。しかもここまでの大木は他には無いそうです。
最初は周りの風景とこの建物と全てに圧倒されちゃったけど、
泊まってみると、何だか不思議。
どこかの親戚の家に泊まりに来た気分。
宿泊している皆さんのマナーも良かった。
深夜まで起きているとか、早朝から活動とか無くてね。
ま、23時に館内が消灯するし、
あのお風呂に入ると不思議と熟睡・・・Zzz
なので、珍しく22時くらいには就寝していた。
宿のみなさんもみなさん良かった。
あー、もっと近かったら頻繁に来ちゃうんだけどなぁ。寂しいな。
その3に続く